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映画「Winny」を観た感想

2023年10月13日

映画の感想

東出昌大×三浦貴大 W主演 松本優作監督

Winny

この映画を観た理由

ABEMAの番組「世界の果てに、ひろゆき置いてきた」が話題になっていたので観た。旅好きだし、ひろゆきも好きだし...と、軽い気持ちで観てたんたけど、数話観たらもう病み付きに。にも入って、全10話あっという間に観てしまいました! 何故なら出演者の俳優・東出昌大の魅力に取りつかれてしまったから。 今まで東出氏の出演作品はほぼ観たことがなかった。唯一縁あって公開時に劇場に見に行った作品が、あの「寝ても覚めても」だったんですよね。 「最近は山に住んで狩猟して生活している」という記事を読んで、変わった人だなとは思っていたが。

これな。これ。騒動(?)前に先入観無しで鑑賞出来てよかった。唐田えりか可愛い。ハロプロに入って欲しかった。

 

番組全部見終わって、関連のYoutubeも全部観てしまった今。東出ロスとなり、何か出演映画を観たくなり、検索。最近の出演作で一番興味が湧いたのがこの映画「Winny」だった。でも配信されているのがテレビ朝日のサブスクTELASAのみだった。

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あたしゃ!すでに3つもサブスクに入ってるんだよ!

もうTELASAの会員になっちゃおうかな、でも既にサブスクいっぱい入ってるしな...と迷っていた矢先。最近では珍しく子供達だけが先に寝て、大人だけの時間がやってきた夜。何か動画を見ようとサブスクをうろちょろしていたら、U-NEXTで配信開始になってるじゃないか! という事で即再生。

 

あらすじ

実話を基にした映画。2004年にファイル共有ソフト「Winny」を作った事で著作権法違反幇助の疑いで逮捕されたエンジニア・金子勇(演/東出昌大)氏。彼がソフト開発をしてから逮捕されるまで、そして弁護士・壇俊光(演/三浦貴大)氏と戦った裁判を描く。Winnyによって資料が流出して明るみになった愛媛県警の裏金問題の仙波敏郎(演/吉岡秀隆) 氏による内部告発も同時進行で描かれる。こちらも実際に起こった事件である。

金子氏が逮捕されて、Winnyが世間で話題になっていた2004年から2006年頃。私は中高生だった。確かに当時テレビのニュースで大々的に放送されて居た覚えがある。しかしこの映画を観るまでは「ネットでなんか偉い人とかの大切な情報が流出しちゃってる危険な場所」くらいの知識しか無かった。 正直関心が無かったし、逮捕者の名前も顔も覚えていなかった。 当時自室にパソコンがあり、自由にインターネットに繋がれた環境ではあったけど、それでも私はWinnyに辿り着かなかったし何なのかもよく分からなかった。そしてこの映画の存在を知るまでWinnyという単語ごとすっかり記憶から抜けており、金子氏が最終的に無罪になった事も、裁判後に亡くなってしまっていた事も当然知りませんでした。

え、私ってもしかして非常識だったのかしら...と思っちゃったけど、同年代の東出氏もこの事件に関しては無知だったとの事。なんか安心した。

だからまず最初の感想としては、この金子勇という人物について知れてよかった。 Winnyがなんなのか、どう革新的だったのか...は、この映画を観ても正直よく分からなかったかな。P2Pがどうたらって説明が劇中でもあったけど、ちんぷんかんぷん...。 ただ、金子氏がいわゆる天才肌という事は伝わりました。 そして愛媛県警の裏金問題事件

こちらも実際にあった出来事との事ですが、全く知らなかったです。警察クソすぎ。でも海外の警察だと賄賂なんて当たり前って聞くし、日本の警察はこれでも世界的には整っている方なんだよね多分。 一見関係の無いこの事件のエピソードを挟む事で、より一層警察批判のメッセージが強い映画になってましたね。 ただ、警察…(レゲエ用語だと「バビロン」) がクソって事は経験上もう知っていたので、特に驚きは無かったです。とにかく腹立つけど。

YEAH!めっちゃ法廷劇  隠しきれない東出昌大のスタイルの良さと小田さくら信者

全体を通して、想像以上に淡々とした展開でした。開始10分でもう逮捕されてたよね?で、あっさり弁護士の壇氏と出会って、あっさり裁判開始。 先述した愛媛県警の裏金問題というもう一つの物語も同時進行で描かれているけど、でも印象としては殆ど裁判とその打ち合わせのシーン。ジャンル:法廷物と言える映画だった。裁判傍聴芸人の阿曽山大噴火ことあそちゃんも出てましたね。

東出昌大氏は金子勇氏の所作や言動をかなり研究して、本人の姿に近づける為にわざわざ食べまくって太って18キロ増量して撮影に挑んだとか。 それでもやっぱりモデルさん。標準がかなり細いのだと思う。正直、太ってる雰囲気は出てなかったかな。多分18キロプラスでやっと一般の人の体型くらいなんじゃないかな。 衣装も、オタクのシンボルであるチェックシャツINというスタイルで野暮ったい雰囲気を演出していたんだろうけど、それでも東出氏のスタイルが良過ぎてカッコよくてなっちゃってる。これあえてオシャレでやってるんじゃ無いかと思える雰囲気。

参考:ミラノコレクションランウェイ。一般人が着たら指をさされる様な格好でもモデルが着ればスタイリッシュになるのだ

出典 FASHION PRESS

それから弁護士役の三浦貴大氏。この人はずばりハロヲタ。崇拝系の小田さくらヲタって時点で元々好感度高いけど、今回も素敵でした。

https://x.com/TakahiroMiura_o/status/1644321845133586432

 

映画「それでもボクはやってない」を思い出した

金子氏のエンジニアとしての才能が潰された、逮捕されたから日本の技術が滞ったという声があるけど、実際はどうなのか。私はあまりにも無知すぎてその辺りは解らないな。 日本は出る杭が打たれる社会、というセリフも確かあったけど、とにかく警察がクソって言う描写が強過ぎて、この映画ではそこはあんまり感じなかったかな。

それよりも、痴漢冤罪事件を取り扱った裁判映画「それでもボクはやってない」を観た時にも思ったことだけど、人が人を裁く事の脆さにひたすらやるせなくなる。そういえばあの映画も最高裁判所に行く前に終わるな。 無罪を勝ち取るまで7年。しかも裁判の疲れが因果関係なのかは解らないけど、裁判後に病気で41歳で急逝してしまった金子氏の人生。嫌だ。事実であって欲しくなかった…。 鑑賞後に冷静に考えると、そんな気持ちがばかりが溢れてしまうが。でも先述する様に、物語は淡々と描かれていく。そこに金子氏のキャラも相まって、鑑賞中は割とほのぼのと温かい気持ちで心地良く観られる映画だった。

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